内容説明
国内外のデータを徹底分析し
ファクトから見えてきた新型コロナの「正体」
●はじめにより
締め切りに間に合うぎりぎりの時点まで
医学論文の科学的エビデンスを収集した(2021年2月5日).
なおかつ公開データもぎりぎりまで待って
急ぎ統計解析した(2020年12月30日).
「国内外のデータを分析して新型コロナの姿に迫り,
さらに科学的根拠,すなわちエビデンスに基づき
新型コロナを理解する」ことを本書の目的とした.
ファクトを積み重ねることにより真実がみえてくる.
真実がみえてくると未来がみえてくる.
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新型コロナウイルス感染症のアウトブレイクからおよそ1年.
この感染症との戦いが続くなか,さまざまなデータが出てきたことで,その特性が見えてきた.
新型コロナが厄介である9つのポイント,死亡リスクが高くなる要因,
何が世界の死亡率格差をもたらしているのか,感染拡大抑止に有効と思われるシンプルな方法,
ワクチン開発と治療薬など,現時点で得られるデータを徹底的に分析し,
新型コロナの全体像を描き出す.敵を知り己を知れば百戦殆うからず.
エビデンスに基づき新型コロナを理解するために.
目次
第2章 感染症数理モデルから考える新型コロナ対策——人流を減らす,十分な換気,PCR検査陽性率を下げる
第3章 なぜ新型コロナ死亡率は国によって数十倍以上違うのか?
第4章 mRNAワクチン——ゲーム・チェンジャーになれるか?
第5章 新型コロナは人類共通の脅威である
第6章 120年スパンでみるとコロナ禍で死亡率は増えていない——日本の死亡率曲線の推移
第7章 専門家の知見をどう政治決断に活かすか?