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生体分子と疾患 (CSJ: 39)

ヘルスサイエンスの切り札としての化学

生体分子と疾患

化学分子の観点から,予防・疾患・治療の分子論的な化学機構を系統だってまとめた貴重な一冊.

著者 日本化学会
ジャンル 生化学・生物科学
生化学・生物科学 > その他参考書
シリーズ CSJカレントレビュー
出版年月日 2021/08/25
ISBN 9784759813999
判型・ページ数 B5 ・208ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
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内容説明

化合物(薬物)と疾患の関係は医薬学の観点から,長きにわたって研究が進められています.一方,化学分子の観点から,予防・疾患・治療の分子論的な化学機構を系統だってまとめた著書は少ないのが現状です.それゆえ,化学分野の研究者(生体関連化学分野の研究者も含めて)にとって,どの分子が疾患の原因となり,どの分子が治療に役立つのか,そのメカニズムや手法の詳細をまとめて理解出来る著書は手に入りにくい.一方で,この分野の研究成果によって,化学を専門とする研究者にとって,興味深いメカニズムや治療の手法が,最近見出されてきています.

img図8-3 カラー版

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目次

PartⅠ 基礎概念と研究現場
1章 Interview :フロントランナーに聞く(座談会)
藤井 郁雄教授(大阪府立大学),深瀬 浩一教授(大阪大学),二木 史朗教授(京都大学) 聞き手:三原 久和(東京工業大学)
2章 Basic concept-1:核酸と疾患の化学 小比賀 聡(大阪大学大学院薬学研究科)
Basic concept-2:ペプチド・タンパク質と疾患の化学 池之上 達哉・河上 直也・菅 裕明(東京大学大学院理学系研究科)
Basic concept-3:糖質と疾患の化学 石田 秀治(岐阜大学応用生物科学部)
Basic concept-4:脂質と疾患の化学 山田 健一(九州大学大学院薬学研究院)
PartⅡ 研究最前線
世界の最新の研究・開発成果とともに,関連分野の動向,可能な応用分野に関しても解説する.                         
1章 リードスルー薬と筋ジストロフィー        林 良雄・田口 晃弘(東京薬科大学薬学部)
2章 ヌクレオシド系天然物と薬剤耐性菌感染症     山本 一貴・市川 聡(北海道大学大学院薬学研究院)
3章 ヒストンの化学修飾とがん                 鈴木 孝禎 鈴木 孝禎(大阪大学産業科学研究所)
4章 レゾルビンと炎症の収束   周東 智(北海道大学大学院薬学研究院)
5章 変異タンパク質と遺伝性フォールディング異常症 大金賢司(お茶の水女子大学理学部)・橋本 祐一(東京大学名誉教授)
6章 エピトランスクリプトミクスとがん 辻川 和丈(大阪大学大学院薬学研究科)
7章 がん関連mRNAと光線力学療法         三好 大輔・杉本 直己(甲南大学先端生命工学研究所)
8章 アクロレインとがん診断  多根井 智紀(大阪大学医学研究科)・Ambara R. Pradipta(東京工業大学)・田中 克典(東京工業大学/理化学研究所)
9章 糖鎖とウイルス感染                   隅田 泰生(鹿児島大学大学院理工学研究科)
10章 エピゲノム制御異常と精神神経疾患       木村 亮・萩原 正敏(京都大学大学院医学研究科)
11章 リピドAと免疫アジュバントへの展開     下山 敦史・深瀬 浩一(大阪大学大学院理学研究科)
12章 オートファジーと創薬            高橋 大輝・有本 博一(東北大学大学院生命科学研究科)
13章 NGLY1欠損症の多様な病態メカニズムと治療戦略       鈴木 匡(理化学研究所)
14章 抗HIV 剤を指向したペプチドミメティック  小早川 拓也・玉村 啓和(東京医科歯科大学生体材料工学研究所)
15章 ラミニンペプチドと再生医療         山田 雄二・野水 基義(東京薬科大学薬学部)
16章 ペプチドの細胞膜との相互作用と細胞内送達        二木 史朗(京都大学化学研究所)
17章 特殊環状ペプチドライブラリーの構築と薬剤候補探索
              川合 茉利奈・井上 澄香・寺坂 尚弘・菅 裕明(東京大学大学院理学系研究科)
18章 アミロイドβペプチドとアルツハイマー病:神経細胞膜の役割 松﨑 勝巳(京都大学大学院薬学研究科)
19章 薬剤–ペプチドコンジュゲートとペプチド創薬   堤 浩・三原 久和(東京工業大学生命理工学院)
PartⅢ 役に立つ情報・データ
① この分野を発展させた革新論文
② 覚えておきたい関連最重要用語
③ 関連有用情報

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