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人体,なんでそうなった?

余分な骨,使えない遺伝子,あえて危険を冒す脳

人体,なんでそうなった?

ヒトも相当“ざんねん”だった!? 思わず誰かに話したくなる,人類進化のウラ話

著者 Nathan Lents
ジャンル 科学読み物
科学読み物 > 科学一般に関する読み物
出版年月日 2019/07/31
ISBN 9784759820102
判型・ページ数 4-6 ・304ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
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内容説明


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人間の体には驚異的な複雑性や無数の細胞が備わっている一方で,多くの欠点が残されたまま進化している点を指摘する本.具体的には,網膜は後方を向いている,尻尾の痕跡が残されたままになっている,手首の骨の数が多すぎる,リンパ節自体は人体の健康維持に何の役にも立っていない,脳は人間の意識をだましたり偏見をもたらす傾向がある,人間は他の動物と異なり自分で必要なビタミンや栄養素を作り出すことができないなど.精巧で緻密な神秘性が強調されることの多い人体だが,その進化は実は突然変異によるマイナーチェンジを修正しながら行われてきた.本書では,人体が完成とは程遠いままになっている事実を明らかにする.

“本書は,人体デザインがいかに不出来かについて私が読んだうちで最高の本だ.ページをめくるごとに何かしら学ぶことがあった.”
――マイケル・シャーマー,「スケプティック」誌編集長

“読み始めたら止まらなくなる! 私たちの欠点を集めた,おもしろカタログ.”
――「ディスカバー」誌

“大半の人は,自分たちがどれほど不完全な生き物か気づいていないだろう.著者は,ヒトの身体が工学的な理想には達していないという事実とその理由を,洞察とユーモアに満ちた文で解きあかしている.”
――イアン・タッターソル,『ヒトの起源を探して』著者.

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<書評情報 2019.11.12更新>
●新聞 しんぶん赤旗(10月13日) 公明新聞(10月21日) 朝日新聞(9月28日)評者:長谷川眞理子氏 http://a04.hm-f.jp/cc.php?t=M1041664&c=137&d=1c3e 日経新聞夕刊(9月19日)「目利きが選ぶ3冊」竹内薫氏 ●雑誌 「サンデー毎日」(11月3日) 「週刊朝日」(10月11日号)http://a04.hm-f.jp/cc.php?t=M1041663&c=137&d=1c3e 「日経サイエンス」(11月号)

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目次

はじめに:みよ,母なる自然の大失態を

1章 余分な骨と,その他もろもろ
(網膜が後ろを向いているわけ.鼻水の排水口が副鼻腔の一番上にあるわけ.膝が悪くなるわけ.椎間板の間の軟骨がいとも簡単にずれるわけ,などなど)

2章  豊かな食生活?
(ほかの動物とはちがって,人間がビタミンCやビタミンBを食事で摂らねばならないわけ.子供や妊娠している女性のほぼ半数が鉄分を摂っているのに貧血気味なわけ.人類がみなカルシウム不足なわけ,などなど)

3章  ゲノムのなかのガラクタ
(ヒトが,機能している遺伝子とほぼ同じくらい多くの壊れていて機能していない遺伝子も持っているわけ.DNAが過去に感染した何百万ものウイルスの死骸を保持しているわけ.DNAの奇妙な自己複製箇所がゲノムの10パーセント以上を占めるわけ,などなど)

4章 子作りがヘタなホモ・サピエンス (ヒトでは女性の排卵時期と妊娠のタイミングがわかりにくいわけ.すべての霊長類のなかで,ヒトがもっとも受胎率が低く,乳児と母親の死亡率が高いわけ.頭蓋骨が巨大なせいで早めに生まれなければならないわけ,などなど)

5章 なぜ神は医者を創造したのか?
(ヒトの免疫系が自分の身体をやたらと攻撃するわけ.発生過程でのエラーが全身の血流に大問題を引き起こすわけ.がんが避けられないわけ,などなど)

6章 だまされやすいカモ
(ヒトの脳がほんの小さな数しか理解できないわけ.僕らが目の錯覚(錯視)で簡単にだまされてしまうわけ.考えや行動,記憶に間違いがよく起こるわけ.進化が若者,とくに少年に愚かなことをさせるわけ,などなど)

エピローグ 人類の未来

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