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音楽療法はどれだけ有効か (DOJIN選書: 74)

科学的根拠を検証する

音楽療法はどれだけ有効か
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著者 佐藤 正之
ジャンル 科学読み物
シリーズ DOJIN選書
出版年月日 2017/05/31
ISBN 9784759816747
判型・ページ数 B6・208ページ
定価 本体1,600円+税
在庫 在庫あり
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内容説明

近年,非薬物療法の一つとして注目が集まる「音楽療法」.音楽のもつ,心理的・社会的・生理的な効果を応用して医療に役立てる方法である.しかしその効果のエビデンスは,まだ十分に確立されているわけではない.本書では,世界中で研究が続く音楽療法について,有効性の検証が進んでいるもの,まだ研究途上にあるものを峻別しながら,認知症やパーキンソン病,失語症などへの対応状況を紹介.さらには,医療の現場でも広く受け入れられる音楽療法のあり方を,自身の体験に基づいて考える.

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目次

序 章 この本を手にされた方へ

第1章 音楽療法を科学する
一 エビデンスとは何か?
エビデンスの重要性を明らかにした研究/EBMはどのように確立されるか/エビデンスの源としての論文/エビデンスを広げるための研究/治療として成立するために
二 音楽がひとに与える効果の測り方
研究方法/脳画像、光るだけでは意味はない/コインの両面としての症例研究と脳賦活化実験/音楽の脳内メカニズム
三 音楽療法概説
定義と分類/歴史と大原則/効果判定の方法
●この章のまとめ●

第2章 認知症と音楽療法
一 認知症とは?
認知症を取り巻く状況/認知症の定義と症状/症候名としての認知症と“治る認知症”
二 認知症の非薬物療法
非薬物療法の種類/運動療法の効果/非薬物療法の光と影
三 認知症に対する音楽療法
中核症状に有効性を示した音楽療法/エビデンスとしてほぼ確立したBPSDへの音楽療法/多面的な取り組みとしての音楽療法/音楽療法のコストパフォーマンス/認知症に対する音楽療法の可能性と課題
四 御浜・紀宝プロジェクト
○○しながら運動すると……/音楽伴奏は運動の効果を高める
●この章のまとめ●

第3章 失語症と音楽療法
一 失語症とはどんな症状か
国民病ともいえる失語症/脳の見方を変えたガルの骨相学/失語症の最初の報告――ブローカによるタン氏/失語症の分類と症候/失語症はどのように生じるか/音楽と言語の共通原理/歌唱を用いた失語症訓練
二 メロディック・イントネーション・セラピー(MIT)
MITはどんな方法か/MITが脳に及ぼす影響/“なんちゃってMIT”の罪
三 MIT日本語版の効果
慢性期失語症患者の発話と理解を改善する/短期集中訓練による脳の変化/効果が得られた脳内機序
●この章のまとめ●

第4章 パーキンソン病と音楽療法
一 パーキンソン病とは
再発見されたパーキンソン病/パーキンソン病の症状/パーキンソン病の原因と治療/パーキンソン症候群
二 パーキンソン歩行に対する音楽療法
これまでの報告/メンタル・シンギングを用いた音楽療法/リズム認知の脳内メカニズムと音楽療法の効果
●この章のまとめ●

第5章 脳卒中と音楽療法
一 脳卒中とはどのような症状か
分類と症状/脳卒中が起こる要因/治療方法
二 麻痺や運動機能に対する音楽療法
楽器を用いた訓練は上肢の麻痺を改善する/音楽聴取は脳卒中患者の改善を促進する/自宅療養している慢性期の脳卒中患者に対する音楽療法の有効性
三 半側空間無視に対する音楽療法
半側空間無視の症状/検査方法/なぜ半側空間無視は発症するのか/半側空間無視と意識の関係/半側空間無視への音楽療法
●この章のまとめ●

第6章 さまざまな疾患に用いられる音楽療法
コクラン・ライブラリーにおける音楽療法の報告/エビデンスを確立するうえで重要な五つのポイント/音楽療法の内分泌・免疫系への影響
●この章のまとめ●

第7章 音楽療法の未来を拓く
ホスピスでの情景/病院で音楽活動をするということ/患者の前に立つ際に求められること/現場からの理解を妨げる音楽療法士/音楽療法に副作用はない?/私の取り組み/百里の道も一歩から

あとがき

参考資料
略語・用語集
参考文献

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