生物科学
すべての生物にあてはまる究極の数式の謎がいよいよ解き明かされる
生き物たちは3/4が好き
多様な生物界を支配する単純な法則
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生き物たちは3/4が好き
著者 ジョン・ホイットフィールド 著・野中香方子 訳
出版年月 2009.01.30刊
ISBN 978-4-7598-1161-2
形態 四六判・352頁
価格
定価 2,310円
(本体価格 2,200円)
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「森の高さがだいたい100メートルなのは?」「巻貝の殻もレイヨウの角もらせん形なのは?」「マウスは1.2年で死ぬのに人間は100年も生きるのは?」.ふだんはあたりまえだと見過ごしている,生物の体の大きさ,形,寿命,数……などなどの現象をみごとに説明してくれるサイズとエネルギーの3/4乗則.それは,ゾウからバクテリアまでの大小問わずの個体のみならず,森やサバンナといった生態系の構成にもあてはまる万能の数式だった.本書は,生物学の統一理論に魅せられ,数学と物理の手法で旧来の生物学を打破しようと夢見た科学者たちが,3/4乗則を発見し,なぜそれが成り立つのかという難問の答えを見つけだす過程を描きだす.あまりにも多様な自然界を前に,彼らの挑戦は荒唐無稽にも思えたが,ついに謎が解き明かされるときが来た.

【主要目次】 

1章 数学に魅せられて−プロローグ
ダーシー・ウェントワース・トムソン父子/貧相な不毛の街で/手つかずの神秘/アリストテレスの弟子/大作『成長と形態』/最後のビクトリア朝学者

2章 おだやかな炎
プロメテウスのたいまつ/カロリーを計算する/マックス・ルーブナーの偉大なアイディア/極地と陰茎骨の関係/体表面積の法則

3章 グラフの傾きを変える
体表面積の法則のほころび/2/3から3/4へ、マックス・クライバーのべき乗則/アロメトリー/ノアのものさし

4章 類似性を求めて
内側それとも外側?/帳尻あわせの説明/代謝の箱舟/どこにもかしこにも1/4/知性と筋肉の理論/異議あり

5章 ネットワーク化
枝分かれするフラクタルの生物学へ/生態学者の仲間入り/保険会社に勤めながら/大きく考えるマクロ生態学/森のなかへ/すべては最高を目指す/血管の配管工事/植物のネットワーク/ほかの道筋もある/単細胞生物の仮想ネットワーク/爬虫類もバナナも

6章 生命の速度
成長のしかた/生命は形を変える/進化のゴール/三〇トンのゴリラ/燃え尽きるまでの時間/危険なフリーラジカル/コウモリのパラドックス/規則を曲げる/自然界のガムラン

7章 木を見て森を知る
サンホセへ/森はどのように成り立っているか/動物はどのように空間を占めているか/森は同じ/メタ代謝/木も同じ/根と枝の比率

8章 聖女ロザリアに導かれて
雇用機会/多様性のパラドックス/健全な競争/ニッチをめぐる現代の諸説/生態学の邪教徒/パターンの再現か、メカニズムの説明か?/自然の織物をほどく/生物学の統一理論となるか?

9章 フンボルトの贈り物 
多様性勾配の発見/史上最高の科学旅行家/熱帯の驚異/厳しい環境とは/安定が多様化をもたらす/マダガスカルの意外/進化の歴史の重要性/面積が広いと種が多い/進化の仕事場/簡単に答えは見つからない

10章 草の葉のニュートン
物理学への嫉妬?/生物学理論の構築/理論とデータの相互依存性/もう一本の柱、遺伝学/ものいわぬ多数派、微生物

11章 追い求めるものは−エピローグ