月刊化学
【化 学】2009年11月号
2009年11月号
出版年月 2009.10刊
価格 定価840円(税込)
次号の発売日 2009年11月18日
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その特異性と化学者への期待Q&A インフルエンザウイルスの基礎新発想のインフルエンザワクチンH1N1新型インフルエンザウイルスの姿うわさのダチョウマスクを追う新型インフルエンザ診断法狭い空間で働く化学概念がん組織を捉える革新的MRI造影剤の開発地球の水環境に酸素は足りているか?iGEM2009へ, いざ!カガクへの視点研究者ノートヒットの秘訣人名反応をめぐる人間ドラマ
【特 集】 新型インフルエンザ教養講座
【インタビュー】
新型インフルエンザ
その特異性と化学者への期待 ●谷口清州
 
──今回の新型インフルエンザは,なぜ夏に感染が広まっているのでしょうか.
谷口 暑いときにインフルエンザが流行るのは,別に不思議なことではありません.毎年の季節性のインフルエンザでも,暑い熱帯のベトナムやインドネシアで流行します...
【解 説】
Q&A インフルエンザウイルスの基礎 ●高田礼人
 
インフルエンザウイルスは,A,B およびC 型の三つに分類されます.A 型はヒトを含む多くのほ乳類と鳥類に感染しますが,B 型とC 型ではヒト以外の感染はほとんど認められません.A 型インフルエンザウイルス感染による疾病は重要な人獣共通感染症の一つであり...
新発想のインフルエンザワクチン
──「細胞性免疫誘導型インフルエンザワクチン」の開発 ●内田哲也
 
ブタを起源としてヒトからヒトへ感染する能力をもった新型インフルエンザウイルスが出現し,現在,地球規模の感染拡大が懸念されている.この背景には,現行のインフルエンザワクチンが新型インフルエンザウイルスに対する感染抵抗性を誘導できないという問題...
【写真で迫る】
H1N1新型インフルエンザウイルスの姿 ●野田岳志・河岡義裕
 
2009年春にメキシコで発生したブタ由来A型H1N1 インフルエンザウイルス(H1N1 新型 ウイルス)は,人びとの移動とともに急速に感染を拡大させ,今や世界各地で流行が広がっている.北半球ではこれから秋を迎え,H1N1 新型ウイルスの流行期 ...
【図 解】
うわさのダチョウマスクを追う ●塚本康浩
 
前回の新型インフルエンザ流行のときにも注目を集めた“ダチョウマスク” こと「抗体マスク」.抗原抗体反応でウイルスを捕らえて失活させる「ダチョウ抗体フィルター」を使った不織布性マスクだ.この新発想のマスクの製造方法について,ダチョウの卵に免疫し抗体を大量精...
新型インフルエンザ診断法 ●『化学』編集部
 
発熱などインフルエンザの症状がある人はまず,病院や発熱外来でインフルエンザ迅速診断キットによりA型/B型が検査される.ここでA型陽性あるいはA型B型陽性反応を示し た場合は,都道府県や市区の検査機関 ...
【化学講話】
ロアルド・ホフマン博士 講演録
狭い空間で働く化学概念
── The Chemical Imagination at Work in Very Tight Places 
●Roald Hoffmann・吉澤一成(訳)
 
本日,吉澤教授のお招きにあずかり,われわれの研究についてお話しさせていただけることをうれしく存じます.演題については話を進めるうちに明らかになると思いますし,最後にわれわれがこのテーマに関心を抱く理由についてお話しできればと思っています ...
【解 説】
がん組織を捉える革新的MRI造影剤の開発
●山下光司 ・ 尾崎伸久・ 山下純子
 
人びとは健康と長寿を望んでおり,病気の発見・治療よりもさらに進んだ医療である「病気の予防」が,近年ますます注目されている.健康を保つためには,一次予防としてより早期に病気を見つけ,二次予防としてより早期に治療を開始することが重要である...
【化学レビュー】
第16回 水圏化学
地球の水環境に酸素は足りているか? ●宗林由樹
 
O2 は地球の大気の21% を占める主成分であり,私たちにはそれがごく当たり前の環境である.しかし,O2 はたいへん反応性の高い分子である.スタートレックのようなSF では,地球と同じようにO2 を大気の主成分とする惑星が次つぎと登場するが,これは現実に...
【ピックアップ】
生物学のロボコン?!iGEM2009へ, いざ!
 
iGEM(International Genetically Engineered Machine competition)は,MIT(マサチューセッツ工科大学)で毎年開催される,学部生を中心とした合成生物学の大会である(2005 年から国際化された).大学ごとのチームが一...
好評連載
【カガクへの視点】
科学だけでは答えられないとき,どうする ●小林傳司
【研究者ノート】研究のとき一番大事にしている“考え”
プロセス化学の楽しさを次世代に ●鎌谷朝之
何かが隠されているかもしれない ●松井 宏
【化学漫遊記】
愛知 名古屋とドーパミン ●齋藤勝裕
【ヒットの秘訣】
快適ガードプロ(白元) ●林 茂之
【人名反応をめぐる人間ドラマ】
クライゼンエステル縮合とクライゼン転移 化学研究に捧げた生涯 ●野老山 喬
【化学の本だな】 読書のススメ
【編集室から】
【2009年の化学】
<注目の論文>
分子の“積み上げ”で新素材をつくる/芳香環C-H結合の新たな活性化法/ “第3の塩基対”をつくる!
<最新レビュー>
鉄ニトリド(Fe≡N)錯体も単離できる!/抗がん剤の効かないがんに挑む/新しい水の酸化反応
★著者プロフィール
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