解答(4)
解説
a. 心筋梗塞の急性期においては,血液検査ではGOTやCPK(クレアチンホスホキナーゼ)が上昇し,急性期をすぎると閉塞部位特定のために冠動脈造影も行われる.
b. 腎不全の検査項目としては,腎機能の指標であるBUN(血中尿素窒素)やクレアチニンが用いられる.アルブミンはネフローゼ症候群,尿酸は痛風に対する検査である.
c. 肝硬変では肝細胞壊死の指標であるGOTやGPTは正常に近い場合も多く,肝硬変の進行度の目安としては,むしろZTT,TTT,血清アルブミン,コリンエステラーゼの測定が有用である.腹部X線検査ではまず異常がみられない.
d. 貧血の診断には赤血球数のみでなく,ヘモグロビン(血色素)や血清鉄の測定を行う.
e. 脳腫瘍の診断には,まずCTスキャン,MRIのような画像診断が有用であり.さらに支配血管などの確定のため,脳動脈造影も行われる.
解答(2)
解説
a. 試験紙法で尿糖が陽性になるのは血糖値が約160 mg/dl以上になった場合である.b. 尿のpHは通常約6.0で弱酸性である.
c. 尿沈渣では,健常者でも赤血球が少数認められる場合がある.
d. 尿中ウロビリノーゲンは,健常者では試験紙法で±である.
e. 腎疾患においては,まず尿タンパクが陽性となる場合が多い.
解答(3)
解説
a. 内視鏡的逆行性胆道膵管造影法(ERCP)は,胆道結石や慢性膵炎の診断に用いられる.
b. 経皮経肝胆道造影法(PTC)は,総胆管結石など閉塞性黄疸の鑑別診断に用いられる検査の1つである.
c. 特に腫瘍の診断などにおいて,血管に造影剤を注入しながらCTスキャンを行うことがある.
d. 超音波(エコー)は骨を通過しないため,脳腫瘍の診断にはあまり有用ではない.
e. 核磁気共鳴を用いた画像診断法であるMRIには,大掛かりな装置と設置場所が必要である.
解答(4)
解説
a. 肝硬変が進行すると肝機能不全の状態になり,肝細胞で合成される蛋白質であるアルブミンの血中濃度が低下する.また門脈圧亢進のため脾臓が腫大し,脾臓における血小板の破壊が進むため血小板数の低下も起こってくる.
b. 肝硬変に伴う門脈圧亢進症のため側副血行路が発達し,静脈瘤として現れてくる.食道静脈瘤はその一つ.
c. 肝癌の発生は,アルコール性肝硬変よりもウイルス性肝硬変からのものが多い.
d. 肝硬変では血中分岐鎖アミノ酸(BCAA)と芳香族アミノ酸(AAA)の比であるフィッシャー比は低下する.
e. 肝硬変患者の肝性脳症の原因はさまざまに考えられているが,肝機能不全に加えて食道静脈瘤破裂などのあとにみられる高アンモニア血症もその主要原因の一つである.
解答(5)
解説
a. 胆石の種類ではコレステロール結石が最も多い.
b. 胆石症のほか,胃十二指腸潰瘍などの急性腹症においては,狭心症に類似した前胸部痛の発作疼痛がでる場合がある.
c. 胆石症の頻度は女性のほうが多い.
d. 胆石症の診断では,超音波検査やCTスキャンなどの画像診断が多く用いられる.
e. 胆石はあるが症状がない無症候性胆石も多く認められる.
解答(4)
解説
a. 膵炎はアルコールが原因である場合が多い.
b. ランゲルハンス島が侵され,インスリン分泌不全で糖尿病を引き起こすようになる.
c. 急性膵炎の発作時は絶食とする.
d. 慢性膵炎では膵組織に石灰化が生じることがあり,これが腹部X線検査などで認められる.
e. 膵がんの指標としてはむしろCEA,CA19-9などが有用である.
解答(2)
a. 肥満は肝臓への脂肪蓄積を起こす.
c. 酸化ストレスを高める鉄は控える.
e. バリン,ロイシン,イソロイシン(分枝アミノ酸)が多く含まれ,フェニルアラニンは極少量に減らしてある.
解答(4)
a. 急性膵炎発作時は絶飲食とする.
c. 慢性膵炎においても,脂肪摂取量を制限する.
e. 膵外分泌刺激作用の最も弱い糖質からおもにエネルギーを補給する.
解答(5)
章末問題の文章をそれぞれ以下のように変更いたします.訂正いたしますとともにお詫びいたします.
a は「体脂肪の分解はリポ蛋白質リパーゼにより起こる.」
b は「血中脂肪(VLDL)の脂肪組織への取込みはホルモン感受性リパーゼにより行われる.」
解答(4)
解説
a. 門脈より吸収されるのは中鎖脂肪酸であり,長鎖脂肪酸はリンパから静脈を介し血中へ吸収される.
解答(4)
a. 脂肪エネルギー比率は第1段階では20〜25%とし,獣鳥性脂質を少なく,植物性・魚類性脂質を多くとる.第2段階では高コレステロール血症では20%以下に,高カイロミクロン血症の場合は15%以下に制限することが推奨されている.
c. 第1段階ではアルコールは他の合併症を考慮しながら,25 g以下を目標に指導する.また第2段階の場合は原則として禁酒する.
e. 果物は単糖類の含量も多いので,摂取量は1日80〜100kcal以内が望ましい.
解答(2)
解説
b. Hb11g/dl程度は軽度の貧血であり,動悸や息切れはみられない.
d. 不飽和鉄結合能および総鉄結合能は高値を示す.
e. 女性は月経により鉄を失うので男性より多くの鉄を摂取することが必要.
解答(3)
解説
b. 三価の非ヘム鉄は吸収が悪く,二価の非ヘム鉄が吸収される.
c. 悪性貧血はビタミンB12の欠乏による貧血.
e. 腎性貧血はエリスロポイエチンの分泌低下により生じる.
解答(4)
b. 鉄の85%程度は,非ヘム鉄から実際に摂取している.非ヘム鉄は,ヘム鉄と比較すると吸収が悪いが,単に鉄だけでなく他の栄養素も大切なので,非ヘム鉄を含む食品も普通量摂取してよい.
c. タンニンは鉄の吸収を抑制するが,とくに禁止する必要はない.
e. 慢性腎不全になると,赤血球の産生を増加させる働きをもつ体液性因子のエリスロポエチン欠乏により腎性貧血が起こる.
解答(4)
a. 胃中ほどから下部の胃の一部を切除する方法は幽門側胃切除術である.
b. 残胃と十二指腸を直接つなぎ合わせる方法はビルロートI法である.
d. ビタミンB12の吸収障害による貧血は巨赤芽球性貧血である.
解答(4)
a. 全身性炎症反応症候群は,侵襲時に誘導されたサイトカインにより引き起こされる病態であり,感染症は伴わなくても炎症反応が認められる.
b. 侵襲時は,インスリンに拮抗するホルモン(カテコールアミン,グルカゴン,コルチゾールなど)の分泌増加や糖新生亢進により高血糖となる.
e. 腸管内を長期間食物が通過しないと,バクテリアルトランスロケーションが引き起こされ,細菌や毒素が血管内に侵入するため,可及的すみやかに経腸栄養を開始させる.
解答(3)
a. 熱傷時は血管透過性が亢進し血漿成分が血管外へ滲出し,また創面からの不感蒸泄も加わり,循環血液量減少性ショックが引き起こされる.
d. II度熱傷とIII度熱傷が視診で鑑別困難な場合にはピンプリックテストが行われ,疼痛がない場合にはIII度熱傷と判定される.
e. 熱傷の重傷度を評価する場合,熱傷深度と熱傷面積を用いた熱傷指数が使われるが,この値が同じでも年齢により予後が異なる.
解答(2)
b. グラスゴー・コーマ.スケールは意識レベルの評価法である.
d. 嚥下時状態を評価する検査食は,バリウムもしくは血管造影剤を混入してつくる.
e. レタスやおこらなど,軟らかくても口の中で張り付く食材や口の中で散らばりやすい食材は食塊を形成しにくいので食べにくい.